漢方薬は効き目がおだやかで、効いてくるのに時間がかかると聞いていたため、なんとなく手を出しそびれていました。
しかし、今回服用することになり、どういった漢方薬なのか調べてみました。
加味逍遙散(かみしょうようさん)とは
・主に女性の更年期障害などの症状によく使われる漢方薬。
・女性の月経不順をはじめ、血行不良を原因とする症状の改善に効果がある漢方薬。
(月経不順・生理痛・PMS(月経前症候群)の原因は血行の乱れや血液の不足)
・「血」が足りていない貧血気味の場合に、
「血」を補い、疲労感・冷え症・生理不順・生理痛・便秘を改善する。
・「血」を補いながら、のぼせ・ほてり・熱感の「熱」を冷まして降ろしていく作用のある漢方薬。
不足した血を補ったり、血行を良くして貧血や不眠、疲れやすさを改善する。
加味逍遙散(かみしょうようさん)の効果・効能
・体力中等度以下・体力があまりない人・体質虚弱な人の「ホルモンバランスの乱れ」による症状に。
・血液循環を良くし、上半身に溜まった熱を冷ますのと同時にホルモンバランスを調整する。
・熱が上半身に集まっている状態になると、のぼせ・イライラ・焦燥感があらわれて、人によっては不眠の症状も。
・冷え症・疲れやすい・倦怠感・頭痛・肩こり・のぼせ・めまい・生理不順・生理痛・不眠症・更年期障害などの改善。
・冷えのぼせ・肩こり・頭痛・頭重・上半身の熱感・下半身の冷えなどの症状の改善。
・更年期の不定愁訴を改善する(原因は分からないけれど、なんとなく体調が悪いという状態)。
・イライラや不安感など、PMS(月経前症候群)や更年期障害の精神症状を改善する。
・加味逍遥散は、ホルモンバランスを整える作用があるため、自律神経の乱れにも効果がある。
10種類の生薬が配合。
●貧血・血行不良に効果がある成分
・芍薬(シャクヤク)
血を補い、血行を良くする。冷え性・生理痛・肩こり・貧血などの改善。
・当帰(トウキ)
血を補い、血行を良くする。冷え性・月経不順・肩こり・貧血などを改善。
●のぼせ・ほてりを冷ます成分
・柴胡(サイコ)
解熱・消炎・鎮静・鎮痛作用。体の熱や炎症の改善。
・山梔子(サンシシ)
炎症や熱感を冷ます、のぼせ・血行不良・イライラ・不眠などの改善。
・牡丹皮(ボタンピ)
消炎・鎮静作用。のぼせ・ほてり・血行不良・月経不順・生理痛の改善
・薄荷(ハッカ)
解熱・鎮痛作用。血行をよくする。
・生姜(ショウキョウ)
抗炎・抗菌・血行促進作用。体を温める。
・甘草(カンゾウ)
抗炎・鎮痙・鎮痛作用。
●胃腸の働きをよくする成分
・蒼朮(ソウジュツ)
健胃・整腸・利尿・発汗作用。余分な水分を取り除く。
・茯苓(ブクリョウ)
胃腸の働き、むくみの改善。
飲み方
1日3回、食前または食間に服用。
・食前は食事の30分前
・食間は食後2~3時間後。
漢方薬は空腹時に飲むと吸収がいい、または効果が出やすいので、食前か食間に飲む。
お茶やジュース・牛乳などは漢方薬の成分と反応してしまう事があるので、水か白湯(お湯を冷ましたもの)で飲む。
もし飲み忘れたら、食後でも気づいたときに飲む。
食後に飲んでも著しく効果が落ちることはないそうです。
ただ、空腹時のほうが薬効成分の吸収がよい。
ただし、1日3回の薬の場合、約4時間以上空けること。
効果が出るまでにかかる期間
・効果が出る期間には個人差がある。
・2週間~1ヶ月程度が一般的。
・効果の出方も人それぞれ。
終わりに
効能に「月経不順・生理通・肩こり・疲労感・貧血・血行不良など」とあり、女性によく使われるのも分かります。
おまけに「ホルモンバランスを整えることで、自律神経失調症にも効果」があるという、すごい漢方薬でした。