貧血の様な症状があるけれど検査結果は正常。それ、もしかしたら「隠れ貧血」かも?

めまい・立ちくらみ・疲労・疲れ

貧血の様な「だるい・眠い・疲れやすい・めまい・立ちくらみ・動悸・息切れなど」の症状があるけれど、血液検査の結果は異常なし。

それでも貧血のような体調不良がある場合、それは「隠れ貧血」という症状かも?

まず、貧血とは

血液中のヘモグロビン(酸素を運ぶ役目)が減少し酸素不足になった状態

貧血のほとんどは、ヘモグロビンの材料である鉄分が不足する鉄欠乏性貧血だそうです。

一般的に、貧血かどうかは「ヘモグロビン濃度(血色素量)」で判断される。
男性は13.0g/dL以下、
女性は11.2g/dL以下で「貧血」といわれている。

しかし、ヘモグロビンが基準値で「貧血ではない」と判断されても、
体内では鉄不足になって貧血の症状があらわれる事も珍しくないそうです

それが、一般的な血液検査では分からない「隠れ貧血(潜在性鉄欠乏症)」です。

そして、隠れ貧血(潜在性鉄欠乏症)とは

・体内にストックされている鉄分(貯蔵鉄とも呼ばれるフェリチン)が不足している状態
・貧血の一歩手前の「潜在的な貧血」

血液中のヘモグロビンが足りなくなると、体内のフェリチン(貯蔵鉄)から作られます
隠れ貧血:このフェリチンが不足している状態。
・貧血:さらに、体内のフェリチンが減少すると、今度は血液中のヘモグロビンも足りなくなる。

フェリチンが不足していると貧血症状を起こしてしまうそうです。

・血液検査で「ヘモグロビンが基準値以下」になる場合、
体内に「貯蔵されている鉄・フェリチン」は、それ以上に減少しているそうです。

体内に貯蓄されるフェリチン(貯蔵鉄)とは

●フェリチン:体内で鉄をためておく「貯蔵鉄」のこと。
鉄分の「貯金」

●体内の鉄
約70%は血液中(ヘモグロビン)
約30%は肝臓や脾臓、骨髄などに貯蔵(フェリチン)

●「フェリチンが減少」→「血液中のヘモグロビンが減少」となる。
・そのため「フェリチン・ヘモグロビン」の検査で、鉄欠乏であるかどうか分かるそうです。
・フェリチン値が低いと、ヘモグロビン値が正常でも「鉄欠乏性貧血」と診断されるそうです。

通常の血液検査ではヘモグロビン値は検査されますが、フェリチン値は検査されません。
そのため、自覚がないままに隠れ貧血になっている場合も多いそうです。

終わりに

ヘモグロビン値は正常値のため貧血の診断はないものの、体内の鉄が不足している「潜在的な貧血状態」を隠れ貧といいます。

しかし、通常の血液検査では「フェリチン」は検査をしないので、そのつもりで検査してもらわないと見逃されてしまうそうです。

女性は半数近くが鉄欠乏らしいので、フェリチンも通常の検査項目に入れればいいのにと思いました。